新型プリウスの燃費性能は40.8km/Lって言われているけど、本当にそんな燃費性能なの?実測値はどうなの?費用はどれだけお得なの?Sグレードの43Lの燃料タンクだと、1回の給油で1,754Km(40.8km/L×43L)も走る計算になります。往復40Kmの通勤に使用しても約43日間給油なしで行けることになります。2か月に1回の給油でいいの?それだけの燃費があれば会社から支給される交通費がだいぶ浮いちゃう計算になるけど本当かな。そんな疑問に応えるべく実測による燃費性能について迫っていきたいと思います。
目次
世界最高水準の燃費性能ってどれだけ凄いの?
世界最高水準の燃費性能の実現に一役買ったのが軽量素材の「発泡ポリプロピレン(EPP)」だそうです。発泡スチロールの高機能版のイメージです。従来もバンパーやトランクルームで使用されていた素材をリアシートにも広げて軽量化だけでなく、衝撃吸収性や耐久性も底上げしたようです。ほんの一例を紹介しましたが、世界最高水準の燃費性能について更に迫っていきたいと思います。
JC08モードって何?
カタログ上の新型プリウスの燃費性能はJC08モードで40.8km/Lとなっています。JC08モードとは実際の道路環境に近い計測方法のことです。2013年3月以降全ての自動車は、JC08モード燃費の表示が義務付けられています。なお、一般的な実燃費はJC08モードの約60%が目安と言われています。
新型プリウスの40.8km/Lの燃費性能はEグレードだけ
新型プリウスはJC08モード燃費で37.2km/L~40.8km/Lとなっていますが40.8km/LはEグレードだけです。他のグレードは一律37.2km/Lとなっています。このカラクリの詳細はこちらに掲載していますので興味があればご覧ください。
損をしない新型プリウスの価格とグレードを考える
歴代プリウスの燃費ランキングはどうか?
燃費ランキングは新型プリウスが40.8km/Lとトップであり、トヨタのアクアとスズキのアルトがJC08モード燃費で37.0km/Lとなっています。
NO | メーカー | 自動車名 | エンジン 種類 | JC08モード |
---|---|---|---|---|
1 | トヨタ | プリウス E 1.8 2WD | 4気筒DOHC | 40.8km/L |
2 | スズキ | アルト L FF | 3気筒DOHC12V | 37.0km/L |
3 | トヨタ | アクア AQUA L 1.5 2WD | 4気筒DOHC | 37.0km/L |
歴代プリウスの中の燃費性能の違いはどうなっているのか、
公表値と実質燃費を比べた結果が以下の通りとなります。
No | メーカー | 車種名 | 実燃費 | JC08モード燃費 10・15モード燃費 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | トヨタ | プリウス 1800cc(ZVW51)CVT FF A / A プレミアム / E | 28.40km/L | 37.2~40.8km/L | |
2 | トヨタ | プリウスPHV 1800cc(ZVW35)CVT FF | 27.69km/L | 31.6km/L | |
3 | トヨタ | プリウス 1800cc(ZVW55)CVT 4WD A / Aプレミアム / S | 21.80km/L | 34.0km/L | |
4 | トヨタ | プリウス 1500cc(NHW20)CVT FF 2代目 | 20.30km/L | 29.6km/L 30.0~35.5km/L | |
5 | トヨタ | プリウス 1800cc(ZVW30)CVT FF 3代目 後期(MC後) G/S/L/G's | 19.91km/L | 30.4~32.6km/L 35.5~38.0km/L |
購入者の評価や口コミから新型プリウスの実力をこちらで詳しく紹介していますのでご覧ください。
【必読】購入者の評価・評判・口コミから迫る新型プリウスの真の姿とは?
新型プリウスの実燃費性能はとても優れている
1位の新型プリウス(FF)ですが、JC08モード燃費の37.2~40.8km/Lに対して実燃費は28.40km/Lとなっており、一般的な実燃費はJC08モード燃費の約60%が目安と言われている中で、実に75%の高燃費性能を実現しています。
2位の3代目プリウス(FF)と比較しても優れているのが分かるかと思います。しかし、3位の新型プリウス(4WD)については、JC08モード燃費が34.0km/Lとなっており実燃費は21.80km/Lです。JC08モード燃費の65%となり、優秀な部類ではあるものの少し燃費性能は物足りないと感じますね。
新型プリウス(4WD)の実燃費性能のカラクリ
JC08モード燃費が34.0km/L、実燃費は21.80km/Lという数字だけを見ると、一般的に2WDと4WDの違いとしては以下の2つが挙げられます。
(1)4wdは部品が多くて重い
(2)抵抗(摩擦)が多くパワーロスする
今回の新型プリウスは「新型E-Four(電気式4輪駆動システム)」という軽量化と後輪が必要な時だけ動く仕組みを採用することでハイブリットシステムの小型化と軽量化を実現しています。
新型プリウスの重量は、2WDが1,310 kg。4WDが1,440 kgとなっています。重量差は約100kgの違いです。4WDもE-Fourによる軽量化は実現していますが、新型プリウスの2WDとの単純比較は重量差があるので意味がないですね。しかし、4WD実燃費ランキングではアウトランダーPHEVの実燃費である19.88km/Lを超える燃費性能を新型プリウスの4WDは実現できています。
歴代プリウスの燃費性能ランキングはこちらをどうぞ。
歴代プリウスの燃費性能ランキング
4WD車の燃費性能ランキングはこちらをどうぞ。
4WD車の燃費性能ランキング
実際に乗ってみた実燃費性能ってどうなの?
カタログからでは分からない実際の燃費性能を、購入者の口コミ・評判から見ていきたいと思います。街乗り中心の場合や高速をよく利用する場合を取り上げて掘り下げていきたいと思います。
市街地の実際の燃費性能はいいの?
通常、市街地では渋滞や信号でSTOP&GOを繰り返すので、燃費は悪くなります。3代目プリウスもそうですが、運転環境を電気運転にすることで高燃費性能に貢献してきました。しかし電気だけでは加速が悪いので、イライラして少し強めにアクセルを踏み込んでしまうとエンジンがかかってしまい、高燃費実現いもテクニックが必要でした。
新型プリウスはまず加速が改善されています。どのくらい改善されたかというと先代のプリウスのノーマルモード以上の加速になっています。そのため2WDの街乗りによる実燃費性能を見ると、平均燃費は28.40km/Lをマークしています。私自身も30.8km/Lの燃費性能を確認することが出来ました。
高速の実際の燃費性能はいいの?
一般的なハイブリッド車は高速道路になると、燃費が伸びないと不評が多いです。今回の新型プリウスでも一般道と比べると少し燃費性能が落ちます。一般道、高速をそれぞれ30km/Lずつ走行した結果は以下の通りです。
一般道路)新型プリウス:30.8km/L
アクア:24.2km/L
高速道路)新型プリウス:28.9km/L
アクア:27.2km/L
以下のような条件で測定しています。
・特別な燃費テクニックは使わない
・エアコン設定は23度
・高速道路は90km/Lオーバーはなし
プリウス燃費向上を目指すなら、素早く巡航速度までスピードを上げ、すぐにエンジンを止めてEVや滑空で出来るだけ速度をキープし続けることで燃費が良くなります。プリウスは本命とも言われているPHV(プラグインハイブリッド)モデルが今後誕生するらしく、EV走行距離は倍増の50kmを越えるだろうと言われています。
高速もモーター走行により燃費性能が向上すること間違いなしです。
新型プリウスの優れた燃費性能でどれだけ得できるの?
高速よりも一般道の利用頻度が高い方が大半かと思います。アクアとの比較を例に燃費性能による費用差を比較してみます。一般道路では新型プリウスは30.8km/Lの燃費性能に対してアクアだと24.2km/Lです。約6km/Lの違いですね。
1年間に1万km走ったと仮定すると、アクアは57,851円の試算に対して新型プリウスは45,455円となりました。
年間差額が約12,000円。10年間でみると12万円の差が出てきます。新型プリウスに変えるだけで旅行代が捻出できてしまいます。
新型プリウスを安く買う裏ワザ公開!
ここまでご覧いただきありがとうございます。最後に新型プリウスを安く買うための裏ワザを公開します。しっかり実践して損をしないようにしてください。
本体値引き15万円、オプション値引き25万円!?
価格comの購入者レビューを見ると、オプションやナビ、下取り車など、かなり強気の交渉がし易い環境であると投稿されています。販売開始時の値引きが期待できない頃とは違ってきています。これから新型プリウスを購入する場合には、ディーラーとの値引き交渉をしっかり行っていく必要がありそうです。
Aプレミアム購入者の価格comレビューはこちら
値引き交渉で絶対にしてはいけないこと
一つだけ、ディーラーとの商談で確実に最大限の値引きを引き出すために絶対にしてはいけないことがあります。それは「下取りあり」で商談を進めることです。
これだけは絶対にしてはいけません。なぜなら
最近のディーラーは、値引きと下取りの上乗せを合算して、多く値引きしたように見せかける
手法をとってくるからです。
多くの人が騙されているこのやり口を回避して、最大限の値引きを引き出すやり方をこれから紹介していきます。ここまで見てくださった方々には、絶対損をしてほしくないので是非参考にしていただきたいと思います。
新型プリウスの値引き相場を把握する
口コミサイトで2015年12月から2016年6月までに購入された70名の方を対象に、新型プリウスの値引き相場を調べてみました。車両とオプションの合計値引き金額を集計したところ、平均15.7万円・最大で40万円の値引き相場となっているようです。
詳細は以下の表でグレード別の内訳や車両/オプション値引きの内訳をまとめています。
表1. グレード別の値引き相場(車両値引き+オプション値引き合計)
表2. グレード別の値引き相場(車両値引き/オプション値引き別)
新型プリウスの値引き限界ラインは?
まず値引きには、車両価格の値引きとオプションの値引きの2つがあります。
一般的にはどちらも10~30%が限界ラインであり、車両価格の10~20%の値引きが目標ラインと言われています。
新型プリウスもフルモデルチェンジから一定の期間が経ち、車両本体価格やオプションの値引きについて、かなり強気の値引き交渉がし易い環境になっています。
新型プリウスの口コミサイトの値引き傾向からみて、車両価格の10%~15%の値引きを目標にするのが良さそうです。
最近のディーラーの商談傾向と対策
最近はネットの普及に伴って、以下のような昔からある値引き手法が通用しづらくなっています。
・同クラスの車種比較
・同系列の他店舗による相見積
更に
最近のディーラーは、値引き額と下取り額の上乗せ分を合算し、購入者が自分の交渉で値引き額を多く引き出したと錯覚させる商談と営業トークを進めてきます。
車両とオプションの2つの値引き額に対して、あらかじめ安く設定された下取り価格を上乗せさせる形で全体の値引き額を丸め込んで値引き額を提示してきます。
「これ以上の値引きはもう限界ですよ。」なんて言いながら商談をまとめにかかってくるというわけです。
この話を知らないと大抵は騙されてしまうそうです。
ではどうすれば良いか?
対策は以下の3つになります。
(1)商談時にディーラーを訪れた際に「下取りは無し」と伝える。今乗っている車はどうするのか聞かれたら、身内に譲ると伝えておけばOKです。
(2)現在乗っている愛車の最大買取価格を把握する。
(3)下取りなしで商談を進め、最終段階に入り、十分に車両値引きとオプション値引きを引き出したら、「譲渡する予定だった車が身内にいらないと言われたので下取りにしたい」と伝える。
営業に複数の買取業者から査定してもらった最高買取価格を提示して、「同じ金額で買い取ってもらえないか?」と伝えるとかなり高い確率で査定アップしてくれます。
この段階で、下取り金額の問題さえ解決すれば新車に買い替えてもらえるお客さんになっているはずなので、営業も赤字覚悟で相談に乗ってくれるはずです。
最後に愛車の最大買取価格を把握する方法を紹介します。
愛車の最大買取価格を一括査定して日給20万円
愛車の最大買取価格を把握する方法は、販売ルートの多い買取業者から一括査定を行って買取価格の見積もりを取ることです。
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買取業者間でも価格はまちまちでしたが、入手した見積もりは、トヨタ公式ホームページの査定価格と比べて20万円以上も高く査定されました。
ディーラーの下取り価格もトヨタ公式ホームページの査定額とほぼ同額だったため、この最大買取価格を営業に伝えて査定額の20万円アップを達成しました。
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