新型プリウスPHVは何度かの発売延期となりましたが、とうとう2017年2月15日に発売されました。
新型プリウスPHVの気になる所は「電気料金はいくら?」、「ガソリンとどっちがお得?」、「購入補助金やエコカー減税はいくら?」
といったところだと思います。
新型プリウスPHVの初期費や維持費の詳細を見ていきたいと思います。
ちなみに、2016年度の国からの補助金が確実にもらえる登録期限は3月3日から延長されました。
現在の登録期限や申請の受付期間は以下のようになっています。
[車両の初度登録]H28.3.24~H29.4.28まで
[申請受付期間]H28.4.20~H29.5.8必着
確実に補助金を受けたい人は、締切から逆算して準備が必要なため注意が必要です。
目次
新型プリウスPHVで電気料金はいくら増えるの?
新型プリウスPHVのEV性能が60Kmに向上したこともあり、月々の電気料金がいくらになるのかとても気になりますよね。
さっそく新型プリウスPHVの電気料金をシミュレーションしてみたいと思います。
口コミサイトに見る電気料金
現行プリウスPHV購入者の口コミサイトを見ると、毎日充電して4,000円/月の電気料金がPHVでかかっているそうです。
これは、電気基本料金込みの電気料金だそうです。
1kWh電気料金の単価を20円と換算すると、現行プリウスPHVの容量4.4kWhを30日間毎日充電したとすると20円×4.4kWh×30日=2,640円/月。
電気基本料金が1,500円だと仮定すると、4,000円という金額は妥当に思えます。
新型プリウスPHVにするとどれだけ電気料金がかかるのか?
電気基本料金は、新型プリウスPHVの購入に関係なく、家庭で契約して支払っているものなので充電にかかる費用だけに着目してみます。
新型プリウスでは、電気容量が強化され、8.8kWhの充電が可能です。
毎日充電したとすると、20円×8.8kWh×30日=5,280円/月が新型プリウスPHVを充電する場合に、かかってくる電気料金です。
この料金に従来各家庭で支払っている月々の電気料金を追加することで、毎月の電気料金が試算できます。
私の場合、夏と冬は冷暖房の使用でだいたい8,000円/月なので新型プリウスPHVを購入すると、夏と冬は13,280円/月の電気料金の請求が来るという試算結果になります。
ガソリン価格と比べてみるとどうなのか?
ガソリンと電気のコストパフォーマンスを考察してみます。EV走行は20円×8.8kWh=176円で60Km走行できることがわかります。
一方、HV走行は実燃費28.4km/L・ガソリン代120円で考えると、60Km走るには254円かかります。
60km走行しても新型プリウスPHVのEV走行と新型プリウスのHV走行で78円しかガソリン代を浮かせられません。これは、60,000km走行してようやく78,000円の維持費削減といったものです。
EV走行だけで浮かせられる維持費はあまり期待できないのが正直なところです。
新型プリウスPHVは、Sナビで366万円です。ソーラーパネルをオプション追加すると、更に28万円追加となります。(合計:394万円)
新型プリウスは、Aプレミアム4WDだと330万円です。
この2つのグレードの差額は64万円なので、維持費の削減(EVの恩恵)だけではまだまだ足りないですね。
となると、ルーフトップにバッテリー充電用ソーラーパネルが搭載されたことによるメリットとエコカー減税や補助金による初期費用の抑制で、差額をどれだけ跳ね返せるかがポイントになりそうです。
急速充電やソーラー充電が搭載されるグレードは?機能とメリットをチェック
これまでのプリウスPHVは、急速充電に対応しておらず、容量の少ない旧型の場合充電に時間を要していました。
これが普及が思ったようにいかなかった要因の一つでもあります。
今回の新型プリウスPHVは、急速充電に対応しており20分で80%の充電が可能になります。
この機能は普段乗りで使うなら当然必要となりますが、急速充電に対応しているのはSナビパッケージ以上のグレードです。
また、ソーラー充電をオプションで装着できるのは、SとSナビパッケージです。
このソーラー充電は駆動用バッテリーおよび12V(ボルト)バッテリー系統へ動的に充電される機能です。
旧型ではファンを回すためだけのもので微妙な機能でしたが、今回はバッテリーへの満充電で約6Km程度走行が可能なようです。
晴天時であれば、1日置いておくと約5km走れるようなので、週末近所にチョイ乗りする程度であれば、ソーラー充電だけでまかなえちゃいますね。
年換算だと1000Kmはソーラー充電で走行可能です。
EV走行は20円×8.8kWh=176円で60Km走行できます。
よって費用でいうとガソリンと比べて、ざっくり3000円/年程度安くなります。
10年乗ると、累計で30,000円維持費が削減となります。
ソーラーオプションはつけた方がいいの?
ソーラー充電は約28万円のオプションです。
ここまでみて分かるように、単純な費用の抑制に繋がりにくいのが分かったかと思います。
個人的には購入したいオプションだと思っていますが、市場ではソーラー充電のオプションはあまり人気が無いようで、オプションを入れると納期が4カ月先まで伸びるようです。
2017年3月に注文した場合、今の納期は2017年7月となっています。
費用や納期を鑑みて、オプションの選択を行う必要がありそうです。
新型プリウスPHVの維持費にかかる費用は?
新型プリウスPHVの維持費がどれだけかかるのかすごく気になると思います。
新型プリウスと新型プリウスPHVのどっちを買うのがいいのか考えると避けて通れない疑問だと思います。それでは詳しく見ていきましょう。
税金は新型プリウスPHVになるとどう変わるの?
新型プリウスPHVの重量は1510Kgあります。ん?これだけ見ると1.5t以下の重量税と比べて、この10Kgが効いて重量税が上がるのでは?と思いましたよね。
重量税は免税非課税となっているので大丈夫です。
プラグインハイブリッド自動車のエコカー減税の要件は、「電気自動車(燃料電池自動車を含む)」と同じく「免税・非課税」です。
もちろんグリーン化特例による新規登録翌年度の自動車税も概ね75%減税となります。
新型プリウスPHVのかかる税金をシミュレート!
Aプレミアムのツーリングセレクション(2WD)の場合、エコカー減税として自動車重量税が約22,500円の減税となります。
また、自動車取得税は79,900円の減税です。
更に、自動車グリーン税制として、自動車税は29,500円の減税となりますので合計で131,900円の減税となります。
電気自動車は自動車取得税と重量税、自動車税においてエコカー減税が適用されますので新型プリウスPHVもこの減税額と同額は見込めることになります。
エコカー減税の期間も、適用期間が2年延びました。
以下の期間内は問題ないので新型プリウスPHVを購入する際は、購入時期を注意しましょう。
自動車取得税:2017年4月1日~2019年3月31日
自動車重量税:2017年5月1日~2019年4月30日
また、消費税増税も当面先送りが発表されたので、増税前に購入するのが良さそうです。
購入補助金ってどうなっているの?
購入代金の補助金もありますので自治体情報を調べて損をしないようにしましょう。
排気ガスも出さず静かに走り、ガソリンを一滴もつかわないEVの普及を推進するために国や自治体がお金を出してくれるというものです。
現行プリウスPHVでは、補助金交付額が4.8万円ありますので新型プリウスPHVも同等の補助金は期待して問題ないはずです。
最新の雑誌情報を見ると、バッテリー容量が現行の倍に増えるため、4.8万円×2=9.6万円となっています。
参考ですが三菱のアウトランダーPHVの補助金は、13.2万円となっています。
それ以外にも市区町村で行っている補助金制度として、充電設備の設置などに補助金を出してくれます。
EVを購入する前に1度現在住んでいる都道府県、市区町村のホームページなどを見て、補助金制度を確認しましょう。
結局、新型プリウスPHVは買いなの?新型プリウスのほうがいいの?
新型プリウスPHVのほうが初期費用の割高も燃費と補助でカバーできており、新型プリウスとの差別化が図れていて見た目もかっこいい出来に仕上がっています。
更にラグジュアリー感あり、走りへのこだわりが詰まった新型プリウスPHVは買いと判断しています。プラグインハイブリッドの売上拡大の起爆剤となることは間違いないでしょう。
実際にトヨタでは2,500台/月(年間3万台)の売り上げ目標を立てています。
また、2017年度の補助金は9.6万円から約20万円に増えるのではと噂されています。
来年度の車両登録からがお得となりますが、とにかくPHVを売りたいトヨタですから、補助金が増額になる前に購入される方に対しては、値引きやサービスなんかを行っているそうです。
後から購入する人が得をすると不公平ですし、営業もドンドン売っていきたいはずなので商談や交渉時に切り出してみましょう。
新型プリウスの値引き相場を把握する
口コミサイトで2015年12月から2016年6月までに購入された70名の方を対象に、新型プリウスの値引き相場を調べてみました。
車両とオプションの合計値引き金額を集計したところ、平均15.7万円・最大で40万円の値引き相場となっているようです。
新型プリウスの値引き詳細は以下の表でグレード別の内訳や車両/オプション値引きの内訳をまとめています。PHVの値引き商談時の参考にしてください。
表1. グレード別の値引き相場(車両値引き+オプション値引き合計)
表2. グレード別の値引き相場(車両値引き/オプション値引き別)
とにかく新型プリウスPHVを安く買いたい!!
新型プリウスPHVは先行予約の段階では車両値引きが0から5万円という口コミ散見される中、新型プリウスのように発売から半年位は値引きは期待できません。
価格も420万円と高額なため、何とかして購入費用を抑えたいと考えますよね。
一つでけ値引きするためのテクニックがあります。これだけで20万円以上の値引きが期待できます。
これをやらないと損してしまいます。ディーラーに騙されて損をしないためにもこちらで紹介する方法をぜひ参考にしてみてください。
もっと詳しく新型プリウスPHVのことを知りたい!!
補助金や電気代も気になるが、新型プリウスPHVのことをもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
新型プリウスPHVの口コミ・評価からエクステリア、インテリア、乗り心地、燃費、エンジン性能・走行性能、オプション、価格に関する評価をたっぷりレポートしています。
興味のある方はこちらをご覧ください。
新型プリウスPHVの口コミ・評価から欠点を徹底調査!
ソーラーパネルのオプション注文で納期が半年以上先になる?
真相が気になる方はこちらをご覧ください。
新型プリウスPHVの納期・納車時期を徹底分析!納期短縮方法も紹介!
新型プリウスPHVは高級車と同じ価格設定です。なので色選びも失敗できません。
新型プリウスPHVの失敗しない色選びはこちらを参考にしてみてください。
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